
インターネット層の
IP、サブネット分割、CIDRについて解説していくよ!
通信プロトコルTCP/IPについて初めに詳しく知りたい!という人はこちらの解説をCheck☆
各階層について詳しく知りたい人はこちら☆
インターネット層
インターネット層は、ネットワークを通じてデータの伝送を行うために通信経路の選択や中継する機能を提供しています。
IP
IPは、インターネットの通信をする際に使われる約束事で、複数のネットワークを接続してデータ通信を行う大きなネットワークを構築しています。私達が普段言葉にする「インターネット」はこのIPによって作り上げられています。
データの通信経路は流せるデータの容量が制限されています。データをもとの大きさのままながしてしまうと1つのデータが通信経路を占領してしまいます。その為IPはデータをパケットという小さな単位に分割して送信先の相手にデータを渡す仕組みになっています。
サブネット分割
サブネット分割は難しい言葉でいってしまうと、サブネットマスクを利用して、ネットワークアドレスに隣接した部分をサブネットアドレスとして割り当てることです。

どういうこと…?
もう少し、かみ砕いて説明していきましょう。
サブネット分割のサブネットとは、ネットワークの範囲を決めるために使用されるものです。
サブネットマスクとは、【ネットワークアドレス+サブネットアドレス】と【ホストアドレス部】を見分けるために、【ネットワークアドレス+サブネットアドレス】には1、【ホストアドレス部】には0を設定したものです。
よって、サブネット分割はホストアドレス部からビットを借りてきて、ネットワークアドレスと定義することで、さらに小さなネットワーク(サブネット)を作れることを可能にしたということです。

なるほど!
これによって、ネットワークに接続ができるホストの数は減りますが、より多くのネットワークにIPアドレスを割り振ることができます。
CIDR(Classless Inter-Domain Routing)
CIDRは、IPアドレスの数が足りなくなってしまうことを防ぐために考えられた方法です。
IPアドレスはインターネットをする際に、特定のコンピュータと判断するために割り振られる番号なので、複数のコンピュータに同じ番号を割り振ることはできません。私たちの世界は近年インターネットの規模が大きくなっており、以前に比べて膨大な数の通信機器が必要になりました。その為、より多くのIPアドレスが必要とされています。
このCIDRを理解するためにはIPアドスの値がどのように決められているか仕組みを理解すると分かりやすくなるので、先にその説明をしますね

はーい!
IPアドレスのクラス
IPアドレスはネットワークアドレス部とホストアドレス部という2つに分かれています。
これは私達の住所とよく似ていて、ネットワークアドレス部は「宛先の住所」、ホストアドレス部は「郵便物を届けたい人の名前」の様なものです。ネットワークアドレス部はネットワークを識別する番号、ホストアドレス部はそのネットワークの中でコンピュータを識別するための番号となっています。
そして、IPアドレスはABCという3種類のクラスが存在し、以下のような構成になっています。
しかしこれではクラスAやBではネットワーク数が足りない、クラスCではホスト数が足りない…というような現象がおこってしまいます。つまり、クラスごとにアドレスを最大限有効活用できないという状態になります。
これを解消するには、クラスA・Bではいくつかのサブネットに分割をし、クラスCでは逆に複数のネットワークをまとめる(=スーパーネット化、経路集約)の必要があります。
この役割を果たしてくれるのがCIDRです。

ようやくCIDRの説明に戻ってきたね!
あともう少し!
CIDRでは、ネットワーク部に割り当てられる数を表す値(プレフィックス値)を【IPアドレス/プレフィックス値】というように記述します。
例えば、【221.193.225.254/26】というIPアドレスは左から26桁がどのネットワークに属しているのか、残り6桁がホスト部を表します。ネットワーク部26ビット、ホスト部6ビットというなります。
まとめ
インターネット層のIP、サブネット分割、CIDRについて解説しました。IPは複数のネットワークを接続してデータ通信を行う大きなネットワークを構築するプロトコル、サブネット分割はネットワークアドレスに隣接した部分をサブネットアドレスとして割り当てる方法、CIDRは、IPアドレスの数が足りなくなってしまうことを防ぐために考えられた方法でした!
以上、解説はここまで!
Thank you