記憶管理の種類
データの記憶管理方法には実記憶管理と仮想記憶管理の2種類があります。
それぞれの特徴と違いについて解説します。
実記憶管理
実記憶管理はデータを主記憶装置上で管理する方法のこと。
データを格納する場所はバイト単位で仕切られていてます。そのため格納場所が固定されているので、物理的な制約があります。
また、バイト単位で区切られている為、データを格納するときにスペースが余る場合があります。その為メモリ領域を有効的に使うことができません。
このような問題を解消するために生み出されたのが仮想記憶管理です。
仮想記憶管理
仮想記憶管理とは、プログラムが使えるメモリの空間を仮想的に作り上げる管理方法です。
主記憶装置と補助記憶装置を合わせてつくられたメモリ空間です。この空間はプログラムからは見えないようになっているので、あたかも大量の主記憶空間があるかのように見せています。
仮想的な空間を作り上げることで、データを格納する領域に縛られることなく管理できます。
仮想記憶管理の仕組み
仮想記憶のデータにそれぞれアドレスが割り振られ、実記憶のどのアドレスと対応しているかを紐づけることで仮想記憶のデータを呼び出しています。
先ほど「仮想記憶管理は主記憶装置と補助記憶装置を合わせてつくられたメモリ空間」と説明しました。補助記憶装置を使うことで【実記憶装置+補助記憶装置の領域】でデータ容量が拡大されています。
私達の身の回りで例えをするなら仮想記憶区間は店の倉庫のようなものです。
例えば服屋さんに行くと店内に服があります。客に見えているのは店内の商品だけですが、実際には裏の倉庫にたくさんの服が保管されています。
仮想記憶管理ではこれと同じ仕組みがとられているということです。
まとめ
実記憶管理はデータを主記憶装置上にで管理する方法、仮想記憶管理とは、補助記憶にデータを格納する仮想的な空間を作り出し管理する方法です。